Norman Regional Health System

課題

オクラホマ州のNorman Regional Health System (NRHS) は、卓越した臨床に重点を置く全体的な取り組みの一環として、一般的には床ずれとして知られている褥瘡の入院時における特定を増加させることを使命としています。

その目標は、適切な患者ケアを保証し、患者の入院期間中の各怪我を追跡し、院内感染と定義される褥瘡の数を減少させることで病院のコストを管理することでした。メディケアの推定によりと、褥瘡が1件発生するごとに入院費用に43,000ドル以上が加算されることを考えると、これは医療システムに大きな価値をもたらす可能性があります。

これまで、NRHSの看護師は、患者のベッドサイドで主観的評価で褥瘡の進行を特定しました。ある看護師が傷を観察して改善したと判断しても、別の看護師が同じ傷を見て変化がないと判断することもありました。NRHSには、褥瘡の進行を比較する客観的な方法がありませんでした。この状況を改善するために、NRHSは入院の瞬間から褥瘡をより正確に特定して追跡するソリューションが必要でした。

解決策

NRHSは、既存のパートナーシップを通じて、ハイランドのPACS Scan Mobile を導入しました。このソリューションは、スマートフォンやタブレットまたは他のモバイル機器から直接画像や動画を暗号化して、画像アーカイブおよび通信システム (PACS) や ベンダーニュートラルアーカイブ (VNA) 、電子カルテ (EMR) に送信できるように設計されています。

NRHSは、PACS Scan Mobileを評価した結果、褥瘡追跡プロセスを強化する理想的なソリューションだと判断し、2019年3月にPACS Scan Mobileをインストールしましたが、その実装がたった午後１日で完了したことに驚きました。

現在、NRHSチームは以下の4つの項目で入院時の傷を確認しています。

1. 2人の医療提供者が完全な皮膚確認を行い、患者の傷を探します。
2. 傷が見つかった場合は、診察を受け、創傷ケア看護師が患者を訪問し、iPadとPACS Scanモバイルアプリケーションで傷の写真を撮ります。
3. NRHSは、PACS Scan Mobileを使用して、この情報をiPadからPACSに送っています。
4. 褥瘡の写真は、NRHSのEMRシステムの患者のカルテにもリンクされているため、臨床医はこれらの画像にすばやくアクセスして表示し、患者の入院期間を通じて褥瘡が改善しているか悪化しているかを判断できます。

PACS Scan Mobileは、すべての写真が暗号化され、画像がモバイルデバイス自体に保存されないため、これらの手順をすべてセキュアに実行します。

使いやすく、トレーニングも簡単です。「入院患者チームはもちろん、看護師や医師も気に入っています」とNRHSの臨床ディレクター、Paul Jones氏が語っています。NRHSは、PACS Scan Mobileの導入が、傷の早期発見、追跡、医療を改善する上で極めて重要であると考えています。「入院時に、従来であれば見逃されていた褥瘡をたった2つでも発見できれば、PACS Scan Mobileの導入費用に十分すぎるほどの節約になります」とJones氏が述べています。

現在、NRHSは、PACS Scan Mobileの利用を企業全体に拡大しようとしています。最初の導入は特定のユニットに限定されましたが、その結果、PACS Scan Mobileが医療システムに違いをもたらしています。

優位性

• 入院時にiPadでキャプチャされた褥瘡画像が、早期発見、創傷進行、治療に役立つ損傷の視覚的記録を提供
• 写真はNRHSのPACSにルートされ、他の診断用医療画像と共に保存・統合管理
• 褥瘡画像はNRHSのEMRにリンクされ、臨床医がすばやくアクセスして表示
• キャプチャ時に画像の編集や注釈の追加が可能
• すべての情報は暗号化され、画像がモバイルデバイスに保存されないため、セキュリティと患者のプライバシーを確保
• 直感的なWebベースのアプリケーションにより、迅速な展開とトレーニングが可能