読書タイム

Liberty Mutual Insurance

グローバル保険会社がハイランドのサポートで、5年間で2,100万ドルを節約しました。

Liberty Mutual - AWSでAlfresco Content Servicesを活用し、ペーパレスの未来を保証

Liberty Mutual Insuranceは、世界18地域の市場を拡大するために2012年にグローバルスペシャリティ事業部を立ち上げました。目標は、紙の書類による作業を伴わない事業を構築することでした。

「私たちは、デジタル方式でコラボレーションし、規模を活用できるグローバルな生産性チームを作りたかったのです」と、グローバルスペシアリティのシニアバイスプレジデント兼最高情報責任者が述べています。

当時、同社は戦略的な文書管理システムを社内で利用していましたが、システムがサイロ化されているうえ、処理の遅い時代遅れのテクノロジーを基盤としていました。また、ファイルが米国各地のデータセンターに保存されていたため、世界各地に分散する国外のユーザーはさらにアクセスに時間がかかっていました。

クラウド内でのコンテンツ管理

上級社長兼最高情報責任者のビジョンは、世界中でペーパーレス運用を可能にする最新のクラウドベースのソリューションを提供することでした。

「私たちの目的は、アジア太平洋、ヨーロッパ、北米、ラテンアメリカのどの地域のユーザーに対しても、現地で効果的なグローバル文書管理機能を提供することでした」と経営幹部が述べています。

チームはまた、この取り組みを、コンプライアンスを簡略化 し、ビルドとデプロイメントの自動化により、ソリューションデリバリを加速化する機会だと考えていました。

Alfrescoプラットフォームは、クラウドネイティブ機能の要件を完全に満たした唯一のECMソリューションでした。

— Global Specialty、上級副社長兼最高情報責任者

Amazon Web ServicesのAlfrescoプラットフォーム

Global Specialityは、 Amazon Web Services (AWS) で実行されるAlfresco Governance ServicesとAlfresco Governance Servicesを開始しました。これは、電子ファイルやレコードの管理機能を同社の基幹事業である保険業務のアプリケーションにシームレスに統合したソリューションです。

上級社長兼最高情報責任者によると、ハイランドのAlfrescoプラットフォーム は、クラウドネイティブ機能の要件を完全に満たした唯一のECMソリューションでした。その他のメリットとしては、プラットフォームのフットプリントが小さいこと、REST APIとCMISのサポート、強力な顧客リファレンス、エンタープライズオープンソースモデルなどが挙げられます。

エンドユーザーの反応も抜群

グローバルスペシャリティ事業部は、保険業者や保険金請求担当者のために、複数の営業所と製品ラインにAlfrescoソリューションを導入しました。上級副社長兼最高情報責任者は、ユーザーからのフィードバックを極めて肯定的と表現しました。従業員は使い慣れたフロントエンドアプリケーションをそのまま使い、バックグラウンドでAlfrescoが 文書の取得からレコード管理 までのすべての作業を自動的に行います。

同社はAWS環境をアジア太平洋地域、ヨーロッパ、英国に配備。これにより、どの地域のユーザーもすばやく文書にアクセスして共有できるようになりました。

「このソリューションのおかげで、パフォーマンスの問題がすべて解決されました。保険業者も保険金請求処理担当者も、テクノロジーのことで悩む必要はないため、自分の業務に集中できます」とLefebvre氏は語っています。

2,100万ドルの節約

Alfresco Content Servicesの採用により、グローバルスペシャリティ事業部の業務のデジタル化は大きく加速しました。その効果は絶大です。紙の書類、印刷、文書の保管コストを大幅に削減できたことで、同事業部は5年間で2,100万ドルの経費削減を見込んでいます。

ITチームはビジネスユーザーと緊密に連携して、「紙がプロセスの一部ではない」ソリューションを構築したと上級副社長兼最高情報責任者は述べています。

ユーザーの教育とコンテンツへのアクセスの高速化に対する重点的な取り組みが、人々の働き方を変えつつあります。ユーザーは情報を画面で見ることができるので、書類を印刷する必要性を感じなくなりました。そのため、同社は広い文書保管庫を閉鎖する予定です。

企業コンプライアンスの救世主

Lefebvre氏は、Alfresco Governance Servicesを使ってデータプライバシーとデータの保管規制に対するコンプライアンスを世界規模で一元化できたことも大きなメリットだとしています。グローバルセキュリティは、レコード管理 ポリシーを安全なAWS環境にホストされている「信頼できる唯一の情報源に一貫して適用できるようになりました。

「GDPRなどの規制が施行される中、これは私たちにとって絶対に救世主です」と幹部が語っています。

Lefebvre氏は上級副社長兼最高情報責任者として、内部の教育や統制により多くの時間を割くために、クラウドベースのコンテンツサービスの導入を業者各社に薦めています。彼女のスタッフは、クラウド内の業務アプリケーションに顧客データを置くというアイデアを理解してもらうために、データプライバシーやコンプライアンスのチームと数回ミーティングを持ちました。

30分で展開

グローバルスペシャリティ事業部は、Alfrescoのクラウドネイティブ機能を活用しながら、市場投入を加速するとともに、ソリューションの導入を全社規模で進めています。Infrastructure as Codeによる自動化と継続的インテグレーション、そして継続的デリバリ(CI/CD) を利用することで、同事業部はフル機能のAlfresco環境をわずか30分でAWSにデプロイできます。

「数か月とは言わないまでも数週間かかったかもしれないものを構築するのに数分しかかかりません」と上級副社長兼最高情報責任者が話しています。「それに、私たちが作ったデプロイメントプランを再利用して、グローバル・スペシャリティ事業部の他の部署はもちろんのこと、Liberty Mutual全体に新しいAlfresco環境を構築できるのです」。

3億の文書

3年間パートナーとして貢献したAlfrescoは、今やグローバルスペシャリティ事業部にとって、なくてはならないECMベンダーです。Lefebvre氏のチームはAlfrescoの機能を、保険業者や保険金請求担当部門の他のエリアにも統合していく予定です。長期計画には、すべての業務記録をAlfrescoソリューションで管理することも視野に入れています。

グローバルスペシャリティ事業部がクラウドベースのECMの活用で大きな成果を上げたことがきっかけとなり、米国コンシューママーケット事業部や営利保険事業部など、Liberty Mutualの他の部門もAlfrescoを日常の業務に活用するようになりました。上級副社長兼最高情報責任者は、Liberty MutualがまもなくAWS上のAlfrescoで3億の文書を管理すると予測しました。

「でも、まったく問題ありません。Alfrescoは拡張性の高いソリューションですから」と、Lefebvre氏は微笑んでいます。